♫musicjinni

暑さを抑えたい! 予算配分から考える断熱リフォーム

video thumbnail
今回は予算配分から考える断熱リフォームについて解説します。

最近太陽の日差しが強くなってきましたね。そろそろまた夏が近づいてきたと思います。そういう中で、最近お客様には断熱リフォームをよくおすすめしています。断熱リフォームというと、一番反響が多い季節は冬の寒さの前です。みんな寒いのは嫌いだし、特に女性は暖かくしたいと思われます。

しかし近年は気候変動の影響もあってか、夏がすごく暑くて長いですよね。最近は、冬の寒さを我慢せずに断熱リフォームをしてくれるお年寄りの人も増えた印象がありますが、夏には痩せ我慢を続けている人が多い印象もあります。

私は、「断熱リフォームは夏にこそ必要だ」ということに意を強くしているところがあります。少し早いかもしれませんが、その準備にも時間がかかると思うので、今日は暑さを抑えるという視点で、かつ限られた予算の中で予算配分を考えながら行う夏対策の断熱リフォームについて、解説していきます。

近年の外気温の暑さは尋常ではありません。昔私たちが子どもの頃は、夏は30℃ぐらいになると暑いと思っていました。しかし今は、30℃なんかすぐですよね。ひどいと35℃ぐらいになります。私の友人の小暮さんは群馬県にいますが、そこは40℃になるそうです。40℃となると、人間が住む所じゃないなと思うぐらいです。それに対する備えも、家として変えていかないとアカンと思います。

家の構成の絵で考えながら解説していきます。屋根があって天井があって、2階・1階にそれぞれ床があって、それを基礎が支えている家の図です。限られた予算の中で、これだけはしてほしいものを言っていきます。

まず1つ目は、屋根あるいは天井の、断熱や遮熱性能の強化です。これはマストです。具体的に言うと、2階に天井がある家が多いと思うので、天井の上にグラスウールの断熱材が敷いてあるかをチェックしてください。昔の家なら、全く何もないこともあります。

木造の2階ってすごく暑くないですか?私は昔サラリーマン時代に、木造の2階で2段ベッドの上に寝ていた時がありましたが、そこは寝る時37℃でした。扇風機をぶん回しで、パンツ一丁で寝ていました。風邪をひきそうな気がしますが、それぐらい暑かったんです。

天井のところに断熱を入れるのは、ものすごく効きます。特に吹き込み断熱は入れやすくて、例えば吹き込み型のグラスウールとか、吹き込み型のセルロースファイバーみたいなものがあります。くまなく入るし、特にセルロースは熱容量も大きいので熱を蓄えてくれるから、これをやっておくと快適です。これを絶対してください。

費用はそんなに高くないです。ちょっとしたお家なら、20〜30万円ぐらいでできるんじゃないかと思います。非常に効果があるから、これはやってください。特に2階に大人が住んでいる家は、エアコンが効かないしかわいそうなので、やっていただくといいと思います。

また、屋根は黒っぽいものが多いですが、屋根の表面を白っぽくすることも効果的です。反射率が全然違うからです。

2つ目に、特に南の窓からの日射熱を遮蔽することです。ここで、カーテンをバシッと閉めるだけではダメです。カーテンを閉めても、ガラスから熱が一旦部屋内に入ってしまうので、あまりよくありません。対策するなら、窓の外にかけてください。ホームセンターで売っているような、すだれ・葦簀みたいなもので構いません。それをやっていただくだけで、日射遮蔽はとても効きます。

1つ目の屋根と2つ目の窓は、この順番では言いましたが、優先順はどっちが先とかはないぐらいで、ほぼ一緒にやらないといけません。窓に関してはお金をかけずに工夫でも対策できるので、ぜひこれらはセットでやっていただけると、本当に違うなと実感してもらえると思います。

なおかつこれらをやると、エアコンがよく効くようになります。エアコンが効かないと思って温度設定を18℃ぐらいにしたりすると、今度はその冷気が直撃してしまい、例えば奥さんは寒い、でも旦那さんは暑い、という状況にもなってしまいます。2階の寝室がそんな感じだと、夫婦仲も悪くなりますよね。だからこれは、対策しておかれた方がいいと思います。

そして3つ目が、さっきの話でも出てきましたが、エアコンがよく効くようにすることです。そうしないと夏の涼感を得られません。よく「風通しがよくなったらいい」と言いますが、今時は湿気が多いですし、風を入れても涼しくないです。街中の家だったら、周り近所の家もエアコンをかけているから、室外機から熱がバンバン出てきます。そんな温められた空気を窓から入れても仕方がありませんから、窓を閉めてエアコンをかけるべきだと思います。

そのために、室外機の場所をチェックしてください。室外機が北側とかで隠れていたらいいですが、南にあって直射日光を受けているときは、カバーをかけてください。小さな屋根で構いません。魚屋さんが持っている発泡スチロールをペタッと置くだけでも、それだけでも効きますから、置いてください。

ここまでが絶対にやってほしいことですが、さらに言うと、4つ目には気密を上げてほしいです。これはエアコンがよく効くようにするためです。古い家で気密が取れていない最大の理由は、気流止めがされていないことと、窓の性能が低すぎることです。気流止めというのは、床と壁の取り合いに空いている隙間を何らかの方法で埋めて、風が通らないようにすることです。これだけで、家の気密はグッと高まります。例えば、床下に潜って発泡ウレタンをバーッと吹くと、断熱を兼ねて気流止めもできるのでおすすめです。天井ほどは安くできないですけど、ちょっと上乗せぐらいの金額でもできるので、予算が厳しくてもやってほしいものです。

もちろん、窓を二重窓にする強化も、気密もよくなるし断熱性能も高まるのですごくいいです。これのいいところは夏だけに留まりません。床の気密を上げて断熱を高めると、足元の温度がすごく上がりますから、冬にも効果的です。特に無断熱の家は、本当に劇的に変わります。おばあちゃんのお客さんからも言われたことがあります。「私はこれまでいろんな買い物をしたけど、今回の買い物が一番値打ちがあったわ」みたいなことを言われて、本当に嬉しかったです。それぐらい温度が上がります。夏のエアコンを効かせるために対策するけど、冬にも効いて、絶対に損はしないので、すごくおすすめです。

最後に、予算が許せば外壁に付加断熱をして、外壁の断熱を高められたらいいんじゃないかと思います。こういう順番でやっていただいて、夏を乗り切っていただきたいです。

私は83歳の母と同居しているんですけど、夏になると彼女といつも喧嘩することがあって、母がエアコンを切ることです。「私1人だったらもったいない」「電気代がかかる」と言うんですけど、私は「お袋が熱中症になって倒れた方が、俺は困るねん」「エアコンの電気代なんてたかが知れてる」「うちはある程度の断熱性能になっているし、太陽光発電も載せている。10年経っているからその電気を売ってもたかが知れてるから、その電気で部屋を冷やしてくれ」と言っています。

エアコンをつけてくれることによって、熱中症・脱水症状を起こすリスクが軽減されるので、健康被害にならないためにも、ぜひこの断熱リフォームを考えていただきたいです。夏が近くなるからこそ頭に置いてください。

工事もそんなに長くかかりません。上手にやったら1〜2日でできる場合もあります。本当に激変しますから、こういうことも考えていただいて、暮らし方の強化をやっていただけたらと思います。ぜひ参考にしてください。

--------------------

ホームページはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/

新しいモデルハウスはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/modelhouse/tsujii/

高性能リノベーションはこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/lp/renovation/

高性能規格住宅はこちらです。
https://www.m-athome.co.jp/lp/kikaku/

見学会を受付中です。
https://www.m-athome.co.jp/eventinfo/tour

ルームツアーはこちらです。
https://www.youtube.com/@morishita.athome_room-tour

#モリシタアットホーム #断熱 #リフォーム #床 #屋根 #壁 #姫路 #工務店 #注文住宅

寒くなる前にはじめる速攻断熱リフォーム

寒くなる前にはじめる速攻断熱リフォーム

古い家の寒さ対策・窓の次は何をすべきか?断熱リフォーム・リノベの肝

屋根断熱と天井断熱どちらがいいのか

暑さを抑えたい! 予算配分から考える断熱リフォーム

築30年以上の家のリノベ(断熱・気密編)

家づくりで予算を削ってはいけないポイントベスト5

屋根断熱と天井断熱はどちらがいいのか?【2023年度版】

家を高断熱にすると本当に良いのか?

壁内結露を防ぐ「気流止め」をチェックする

暖かい家の基本中の基本「気流止め」を解説します

屋根(天井)の断熱は壁の2倍以上に

玄関の断熱を考える

暖かい浴室を作る方法

木造の家をリノベーションする時の考え方(構造編)

付加断熱はやる方がいいのか?

2024夏を賢くすごす!今から考える家の暑さ対策!

結露に強い壁を作る5つのポイント

現場発泡ウレタンのメリット・デメリット

10年しか持たないバルコニーの理由

夏の家の涼しさは日射遮蔽で大きく変わる

床暖房は理想の暖房なのか?

シロアリ対策の基本

建売住宅と注文住宅の違いと注意点

遮熱材を使うと快適な家になる?

家づくりで起こりがちな失敗(断熱材編)

寒くない吹き抜けをつくるポイント

寒い吹き抜けと暖かい吹き抜けの違い

50年以上持つ家とは?(スケルトン・インフィル編)

屋根の寿命を伸ばす最大のポイント

Disclaimer DMCA